obntyの日記

大日方祐介 / Yusuke Obinata

フィリピン留学を志す人が知るべき4つのこと

こんばんは。 

今日はフィリピンの大学(サマーコース)初日で、わくわくしながら登校したのですが、3科目中2科目休講でフィリピンの厳しさを味わいました @obnty です。

今回は僕も経験した昨今話題のフィリピン語学学校への留学について。
僕の周りでも多くの人が検討していたりするので、少しでも参考になればと、ちょっと真面目に書いてみます。

 

前提

僕は1月半ば〜4月初めまでの2ヶ月半、セブシティにある韓国資本の「EV」という語学学校で留学していました。

この学校を簡単にまとめると、韓国ではスパルタ式でかなり有名な学校で、「究極のスパルタ学校」なんてググると出てきます笑。平日外出不可、週末も門限あり。

僕のいた期間では生徒数150人弱、韓国人9割、日本人/台湾人/中国人1割くらいの割合でした。フィリピン人講師多数、ネイティブ講師2人(British&American)。人前で英語を話す度胸をつけられるプレゼンテーションの授業や、ネイティブ講師とじっくり話せたディベートの授業が個人的には良かったですね。

結果的に僕はTOEIC模擬で900点以上は平均的に取れるようになり、プレゼン等にも苦労はしなくなりました。

他校で働いていたフィリピン人講師や他校で勉強していた友人の話も基に少々一般的に書いていますが、僕自身が他の学校に滞在していた訳ではないので、参考程度にしていただけたら。それじゃいきます。

 

1.周りの生徒(主に韓国人)の英語レベルは低い

フィリピンの語学学校は全寮制のところが主ですが、そうなると留学中の大半の時間を一緒に過ごすことになるのはクラスメイトやルームメイトでしょう。

個人的には「英語話者がいる環境に常にいること」が習得の近道だと思っていたので、自分よりも上手い英語を話す人と接することの出来る環境にいるのがベストです。

ではどういった人たちがフィリピンに英語を学びにきているのか?

フィリピンに英語を学びにくる人の大半は未だ韓国人が占めます。その次に日本人、台湾人、中国人といったところでしょうか。

ところが残念なことにフィリピンに英語を学びにくる外国人は、英語初級者がかなり多い印象です。

異なるバックグラウンドを持った人と価値観を共有するのは間違いなく楽しいですが、
「英語の練習」という観点でみると、自分と英語レベルが同じかそれ以下の人と英語で話すのは、時間の無駄と言わざるを得ません。ましてや会話にならない可能性すらあります。

特に韓国人との英会話は、言語の距離が近いからか多少発音に気をつけなくても通じてしまったりするので、ついつい気を抜いてしまいがちになります。実際僕も、フィリピン人と話すときと韓国人と話すときでは、後者の方が発音やアクセントへの配慮が無意識のうちに緩んでいることに気がつきました。

あとは正直なところ、フィリピンに来ている韓国人学生はかなり子供っぽい人が多いなぁと。

日本よりも親に依存する文化が強い傾向にある(特に男性は30歳くらいまで援助を受けている人も多いそう ※韓国の友人談)韓国では、半ば無理矢理フィリピンに送り込まれているような人や、観光気分満々で来ているような人も多いです。

環境とは怖いもので、やる気満々で来た人も韓国人学生の誘惑に負けて遊び呆けてしまった話もちょくちょく聞きます。

僕の場合は、申し訳なかったのですが校外では韓国人と極力つるまないようにし(とはいっても一生付き合っていけるような友人も数名できました)、フィリピン人の先生や、現地で出来た友達と行動を共にすることに努めていました。

日本人メインの学校もありますが、そちらの場合はまず常に英語を喋るってのは難しいんじゃないでしょうか。日本人と英語を話すのと外国人と英語を話すのは感覚が全く違いますし。

 

2.生半可な気持ちで来たって絶対英語は身に付かない

綺麗なビーチやスキューバダイビングで有名なセブでは、「半リゾート式!」なんて銘打ってる学校も多くありますが、

1-3ヶ月程度の短期留学では、本気で勉強しなきゃ絶対に英語は上達しません。絶対。

日本に帰って維持する努力を反復的にしなければ、数ヶ月もしたらスッカラカンでしょう。

TOEIC等のペーパーテストですらあまり伸びない可能性もあります。

比較的安価なフィリピン留学とはいえ、時間と"安くはない"お金を投資するんだから無駄にはしたくないですよね。

フィリピンの海はすごく綺麗らしいですが、一回遊びに行くくらいにしておいて、留学期間は勉強に集中して、英語を身につけた後にまた機会を設けてゆっくり楽しんでもいいんじゃないでしょうか。そんなに遠くはないんだし。
(英語の上手いフィリピン人の友達を見つけて連れてってもらうか、学校の先生に一緒についてきてもらうのがベストですね。僕は前者を実行しました笑。)

もちろん、フィリピン以外にも素晴らしいところは世界中に沢山あります。英語が上手くなった後に、行ったら凄く楽しいですよね。じゃあフィリピン留学では少し我慢してもいいんじゃないのかななんて思ったり。

 

3.フィリピン人講師の英語力にはバラつきがある

アジアの中では最も綺麗で流暢な英語を話すと言われるフィリピン人ですが、それは間違いないと思います。

ただ、個々人の英語力には差があります。タクシー運転手や食堂のおばちゃんと、コールセンターのOLや語学学校の教師に差があるのはもちろんですが、英語教師の英語力にも大きな差があります。

発音に関しては概して皆アメリカ式の綺麗な英語を話しますが、特に語彙力文法知識は人によって大きなバラつきがありますね。

Skype英会話等で経験したことのある人もいるかもしれないですが、「えーっとアレなんだっけ、アレアレ…」とかを繰り返す先生や、一つの単語をパラフレーズ出来ない先生はあまり良い先生ではないかもしれないですね。

意外にもフィリピンの英語教育課程では文法を学ぶ機会があまりないらしく(大学の英語専攻であっても)、語彙力はその人がいかに普段英語の本や映画に触れているかに大きく左右されるのでこんな差が生まれるそう。

フィリピン人にとっても英語はやはり第二言語なので、各地域の言語やタガログ語を日常的に話す人が多いです。

 

4.語学学校で上達する英語力には限界がある

まあ当然と言っちゃ当然なんですが、いくら訓練を積んでもフィリピンの語学学校で伸びる英語力には限界があります。

前述したように英語のあまり上手くない生徒に囲まれる環境も大きな理由の一つです。

ある程度の基礎が固まったら、あとは外の世界でのTrial&Errorで、他の英語話者との実践と応用をひたすらやるのみだと個人的には思ってます。会話の中で相手の表現から学ぶ、生の英語とかも多くありますし。

あんまり期待しすぎちゃダメってことですね。自分次第でどうにでも変えられますが。

 

おわりに

少々ネガティブなことばかりを書き連ねてきましたが、今現在地球上でフィリピンほど安価だが質の悪くない英語教育が受けられるのはそうそうないんじゃないでしょうか。

英語が全然分からなくて、英会話へのアレルギーなくしたい!と思ってる人なんかはうってつけだと思います。
それ以上を求めている人は、本当に自分次第だと思いますね。

以上4つのようなことを色々考えた末に一ヶ月限定で今こうなってます。

個人的に、東南アジアが大好きで、その発展に寄与したいと思っている僕にとっては、フィリピンの英語教育産業の成長にはこれからも期待しています。

今セブにいるって方wや、
質問等ある方は気軽に僕のTwitterに@飛ばしてください→ @obnty

 

おやすみなさい。